私のブログ名に「ゆるふわ登山」と書いてあるので、ゆるふわ登山ばかりしているのかと言われるとそういうわけではないのですが、自分のペースで時間に追われることなく周りの景色を楽しみがら登って、山小屋で美味しいもの食べたり、あるいは自分で料理したりして山を楽しむのが1番好きなんです。
登山というとどうしても「キツい」とか「汚くなる」とか「危険」とか3K的なイメージもあると思っているので、そんなことないですよってことを伝えたくて。キツい思いして山頂に登るぐらいなら山頂に行かなくとも山小屋で美味しいもの食べたり、自然に癒されたりの方が私にとってはいいのでブログ名に「ゆるふわ登山」をつけました。

では、私が考える「ゆるふわ登山」は

・総歩行時間5時間ぐらい
・標高差500m以下
・運動できる格好+簡単な登山装備(登山靴とレインウェアとリュックがあれば良い)

 です。このぐらいの長さや標高差でしたら日頃それなりに運動していたら難なくこなせると思うし、全く運動してなくても休みながらも楽しめるはずです。やっぱり登山はキツいというイメージがあるので、実際やってみてあれ難なくできた、自然の中は気持ちいい、楽しかったという結果が得られればより登山の世界に入り込んでくれるのかなと思います。

このご時世、キャンプやアウトドア関係は人気が高まっており、登山もその例外ではありません(実際、筑波山に登った時にいつもより人が多いなと感じました)。なので、今回は関東近郊で「ゆるふわ登山」できるところを紹介していきます。自然の中で山に登ったり、ハイキングをしてリフレッシュしていただいて山の世界を楽しんでいただけたらと思います。





ゆるふわ登山スポット① 天覧山、多峰主山(埼玉県飯能市)


関東近郊で山登りをしたいと思って初めていく山は高尾山という方はすごく多いと思います。高尾山はケーブルカーがあるので登りやすいですし、高尾山薬王院や猿園があるなど見所もありますし、お店も多いので初めての方でも楽しく登れる山なのですが、人が多いのと観光地化が進んでいるのが難点かなと思います。

高尾山と同じぐらい登りやすくてかつ展望が良いのが今回紹介する天覧山と多峰主山です。

池袋から西武池袋線の急行で1時間、特急「ラビュー」を使えば40分で飯能に着きます。高尾山まで行くのとあまり時間は変わりません。

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飯能駅は西武池袋線の中では割と大きな駅のため駅の中にはスタバやミスドもあります。
流石に高尾山のように目の前が登山口という訳には流石にいかないのですが歩いて15分ぐらいで天覧山の入り口に到着します。途中、飯能銀座や中央公園や飯能河原などの見所もあるので寄ってもいいかと思います。
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飯能河原は川のそばまで降りることができ、バーベキューを楽しんだり、のんびり過ごしている人が多いです。

飯能はアニメヤマノススメの聖地

飯能はマンガ、アニメのヤマノススメの聖地でもあります。(マンガでは18巻、アニメはサードシーズンまで)


ヤマノススメは登山はおろか運動すらしない超インドアな主人公が幼なじみと再開したことをきっかけに山に登るようになるというストーリーです。飯能はヤマノススメの舞台になっており主人公が初めて登った山も飯能にある天覧山です。
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頂上までは歩いて登っても20分。のんびり歩いていたらついてしまいます。だからといって頂上からの景色は侮ってはいけません。奥多摩の山々や西武ドーム、スカイツリーは遠くは富士山まで望めます。
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体力にまだ余力があるのなら隣の多峰主山まで足を伸ばしてみるのもいいでしょう。

遊歩道も道幅が広くて、傾斜も緩やかなので歩きやすいです。
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天覧山から歩いて20分ほどで多峰主山の山頂に着きます。
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頂上は天覧山よりも広いのでお昼ご飯を食べるのにもいいでしょう。

多峰主山は天覧山よりも標高が高い分、より景色がキレイです。
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帰りは来た道を戻ります。もし疲れてしまったら下山すればバス停があるのでバスに乗って飯能駅まで戻ることが可能です。

飯能駅から多峰主山までは往復でゆっくり歩いても2時間半ぐらい。肩慣らしのハイキングには最適かなと思います。

もし、体力がまだ有り余っているのなら1時間歩けばムーミンパーク(メッツァヴィレッジ)があります。ムーミンパークまでもハイキングのような自然の中の道を歩くことができるようです(詳しくはヤマノススメ13巻を参照) 。ムーミンパークで遊ぶのもいいですし、宮沢湖温泉もありますので汗を流すのもいいでしょう。

ムーミンパークや宮沢湖温泉も飯能駅からバスで10分ぐらいで行けますので、体力に自信がなければ無理して歩く必要はありません。

詳しい登山記録はこちらをご覧ください



ゆるふわ登山スポット②尾瀬ヶ原

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尾瀬ヶ原もハイキングで有名なスポットで、おじいちゃんおばあちゃんが定年後ハイキングでいくイメージ。なので、木道が整備されていて、なおかつ主要スポットや燧ヶ岳や至仏山に登らない限りほぼ平坦なので本当に歩きやすい道が整備されています。

尾瀬は大きく分けて尾瀬沼エリアと尾瀬ヶ原エリアの2つに分かれていましてどちらもハイキングに適しているのですが尾瀬ヶ原エリアのほうがより歩きやすいですし、皆さんがご想像するイメージは尾瀬ヶ原エリアなので今回は尾瀬ヶ原を紹介します。

尾瀬ヶ原の入り口は群馬県の鳩待峠で、途中の戸倉まで高速バスで行けたり新幹線やJRの駅から直通のバスも出ているのでアクセスはしやすい方です。戸倉からはシャトルバスで20〜30分です。福島県側からもアクセスはできるのですが、尾瀬ヶ原行く際のメジャーなルートではないのでここでは割愛します。

鳩待峠から尾瀬ヶ原までは下り(尾瀬ヶ原は盆地にあるのでどのルートで行くさいも下ります。つまり帰りは登りです)なのでウォーミングアップにはちょうど良いかと。

ちょっと時期は過ぎてしまったようですがミズバショウが咲いている木道を歩きます。
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段差はほとんどなく歩きやすいです。スニーカーでも歩けるのですが雨が降ったら遮るものがなくなってしまうので防水機能がついたハイキングシューズや登山靴が無難です。

1時間歩けば尾瀬ヶ原の西の端の山の鼻に着きます。山の鼻には山小屋もありますし売店もあります。尾瀬のいいところは適度な間隔で売店があることで、それぞれのお店で趣向を凝らした料理や飲み物を扱っています。ピザやパンケーキなど山小屋でこんなもの食べれるのってものもあります。

トイレは保全金という形で有料になっています(100円)。トイレも流石にウォシュレットはなかったですが洋式トイレですし、山のトイレによくある匂いがキツかったり、汚かったりすることなく掃除が行き届いていてキレイです。トイレがキレイで至るところにあるのも尾瀬のいいところです。

山の鼻からは尾瀬ヶ原エリアに入るのですが、本当に平坦な木道が続いています。
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私がいった時は6月の平日なのであまり人もおらず周りに誰もいないなんてことも。少し寂しいかもしれませんが人の手がほとんど加えられていない大自然を満喫できます。

日本百名山の燧ヶ岳と
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至仏山も
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この日はすごくキレイでした。

こちらは尾瀬で有名なヨッピ吊り橋ですね。
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尾瀬のちょっとした散策なら日帰りでもいいのですが、できれば1泊2日で山小屋に泊まるとよりゆっくり時間を使うことができます。どの山小屋もすごくキレイですし、お風呂もある(シャンプー使用は不可ですが)食事も山小屋の割にはちゃんとしているところが多くて、個室対応にも柔軟なのが尾瀬の山小屋の特徴。ただし、予約は必須です。

尾瀬ヶ原は先ほどでた西の端にある山の鼻と東の端にある見晴に山小屋が集中しており(キャンプ場はこの2ヶ所にあります)その他にも山小屋がぽつぽつあります。1泊2日で鳩待峠から入山するなら見晴に宿をとっておけば尾瀬ヶ原を満喫できます。

山小屋についたら、喫茶室でコーヒー飲みながらまったりするのもいいですし、昼寝するのもいいですし、本を読み耽るのもいいですし、宿泊客だけしか居なくなった尾瀬ヶ原を散歩するのもいいですし自分だけの時間を過ごすことができます。まさに贅沢の極み。

尾瀬は携帯電話の電波がほとんど入らないような場所なのですが、山小屋周辺はauなら入りますし、それ以外の携帯電話会社でもWi-Fiサービスがありますのでネット接続が可能なのも魅力です。

鳩待峠から見晴までは往復20km弱ですが鳩待峠から山の鼻までの登り降りを除けばほぼ平坦なので距離の割に歩けてしまいます。高尾山や飯能の天覧山の次に挑戦したりや山小屋泊に挑戦したい方向けです。

詳しい登山記録はこちらをご覧ください






ゆるふわ登山スポット③ 霧ヶ峰

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              諏訪市観光協会より

尾瀬は平坦で山小屋も多いのでゆるふわ登山に適しているのですが、怪我や体調不良のときの逃げ場がないというか一旦尾瀬の中に入るとどの登山口からも遠く歩いて帰るしかありません。この点に不安を感じる場合は尾瀬は避けたほうが良いでしょう。代わりに提案できるのが霧ヶ峰です。

三菱のエアコンの名前にもなっている霧ヶ峰は日本百名山にも選定されていますが、高原で標高差も大きくなく夏は涼みにハイキングされるかたも多い山です。

私は2回ほどロゲインという競技(制限時間内に地図の中にあるポイントを自由に回りポイント数を競う)でいったことがあります。2回とも名前と同じく霧がかかっていて7月なのにすごく寒かったです。
最後に行ったのも7年前なので携帯電話の中にも写真が入っていないので文の紹介になってしまうのはご容赦ください。

霧ヶ峰は東京からだと中央線の茅野駅からバス(冬は運休)でアクセスできますし、車の場合はビーナスライン沿いにあるのでドライブのついでに寄るという方も多いです。

霧ヶ峰は大きく分けて八島湿原エリアと車山エリアに分かれています。両方のエリアを歩いても4時間半で標高差300mなので今回は2つのエリアを紹介します。

・八島湿原

12000年前から存在している湿原のようで天空の箱庭と呼ばれています。1周歩いても1時間半ぐらいしかかかりませんし、季節によって花が咲いたり、緑が美しかったり、紅葉やススキがキレイだったり、雪で
静まりかえったりと1年中いつ行っても楽しめます。

・車山

八島湿原から登り始めて1〜2時間。遊歩道が整備されているので非常に歩きやすいです。車山は霧ヶ峰の中で最も標高が高く(1925m)、晴れていれば頂上からは白樺湖や八ヶ岳、遠くは富士山や浅間山まで見れます。近くにはレストハウスや山小屋もあり食事にも困りません。

霧ヶ峰はハイキングでも歩ける山なので、高尾山の次に行く山にもってこいの山ですし旅行のついでに楽しみたい方向けの山でもあります。


私が今後行ってみたいゆるふわ登山スポット


ここまでは私が過去いったことのあるゆるふわ登山スポットなのですが、まだまだ関東近辺でゆるふわ登山ができるスポットはあります。私が今後ゆるふわ登山してみたい山を紹介します。

① 富士山(ふじやま) 茨城県笠間市
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富士山(ふじさん)ではなく富士山(ふじやま)は茨城県の笠間市にあります。

笠間市には上野駅から特急を使えば1時間半、高速バスでも1時間45分です。

笠間は笠間焼や笠間稲荷神社で知られる町であり、街のすぐ近くに山があります。飯能の天覧山と一緒で山というより丘に近くあっという間に登れます。
このままお隣の佐白山や笠間芸術の森まで歩くのもいいですし、街の中に戻り稲荷神社でお参りしたり、名物の栗を使った料理に舌鼓を打ってもいいでしょう。

始めて山登りする方にはうってつけです。

② 達磨山、金冠山 (静岡県伊豆市)
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             LINEトラベルより

伊豆半島の中伊豆と西伊豆の間に位置しており、東京からは車でも公共交通機関でもおよそ2時間半〜3時間で到着します。

車の場合はどちらの山も駐車場から歩いて15分で山頂についてしまうぐらい簡単に登れる山ですが、晴れていれば駿河湾と富士山という海と山の両方を同時に見ることができます。

車の場合、車で移動してもいいのですが往復でも4時間ぐらいで歩けてしまいますし、標高差もあまりないので金冠山から達磨山への縦走をしてみるのもいいでしょう。富士山を背にしながら歩くのはすごく気持ちがいいはずです。

伊豆半島は温泉天国です。帰りは修善寺温泉で汗を流したり、せっかく伊豆まできたのなら宿泊してもいいかもしれません。富士山が見える山に登りたい方や縦走をしてみたい方におすすめです。


ゆるふわ登山で山歩きを楽しもう

登山といっても色々楽しみ方はあります。登山はスポーツではありますが、競技ではないので自分の力やペースに合わせて登っていけば楽しいです。キツい思いして登っても楽しくなければ続かないですからね。

今回紹介した山は全てハイキング感覚で登れるところです。ただ、山は日差しがきつかったり、風が強くて寒かったりするので日焼け止めやウィンドブレーカーなどをお忘れなく。もちろん最低限の事前準備もね。
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